私のしごと館 |
日本的な雇用形態が変化する中で、2003年6月に文部科学省、厚生労働省、経済産業省、内閣府が一体となり「若者自立・挑戦プラン」が出された。こうしたキャリア教育が叫ばれる中で、2003年3月30日に厚生労働省の外郭団体「雇用・能力開発機構」が建設した「私のしごと館」が開館された。敷地面積8万平方メートルに延べ面積3万5千平方メートルという超豪華な建物が建っている。館内の電気代は年間1億円というからすごい!施設の豪華さから「役人のしごと館」という声もあるそうだ。
勤労体験型施設であるこの館の来館者の内訳は、小学生11%、中学生44%、高校生22%、大学生3%、一般20%(2005年度)と中高生が2/3を占める。
館内は「T.しごと探索ゾーン」(様々な職業についての情報を得るエリア)、「U.しごと体験ゾーン」(様々な職業について体験しながら理解を深めるエリア)、「V.しごと歴史・未来ゾーン」(仕事や職業の歴史的変化を知るエリア)、「W.じぶん発見ゾーン」(自分の仕事や働き方について手がかりをさがすエリア)、「X.しごと情報ゾーン」(職業に関する様々な情報を得られるエリア)に分かれている。「目玉」は「U.しごと体験ゾーン」で、およそ80ほどの体験コースの中から選択し、約1時間体験することができる。1日3回行われ、事前申し込みが必要である。入館料とは別に体験料(300〜1000円)が必要だ。
2006年11月末の新聞によれば、同館は総務省の政策評価・独立行政法人評価委員会から「廃止を含めた抜本的なあり方の見直し」を指摘された。来館者は、会館以来増加しているものの、年間の収入が1億円台で、採算ベース15億円にはほど遠い状態があるようだ。
しごと探索ゾーンしごと体験ゾーン
しごと歴史・未来ゾーン
じぶん発見ゾーン
◆開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで) ◆休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 ◆入館料:小学生200円、中高生300円、学生500円、一般700円 ◆交通:近鉄京都線「新祝園駅」あるいはJR学研都市線「祝園駅」下車 奈良交通バス36系統内回りまたは47系統で「私のしごと館」下車すぐ |