生糸検査所ギャラリーmuseum

生糸検査所ギャラリーmuseumは、1927年に建造された神戸市立生糸検査所の建物を使った生糸の検査に関する博物館である。

生糸検査所は、生産された生糸の輸出にあたり、納入製品の検査を行う施設である。明治政府は生糸を輸出品の最重要製品と位置づけ、横浜と神戸に農商務省の生糸検査所が作られたが、主な輸出は横浜であったため、神戸の検査所は1901(明治34)年に閉鎖された。ところが,関西圏の生糸生産が興隆し、関東大震災で横浜港が壊滅的な打撃を受けたため、神戸に改めて神戸市立生糸検査所が建造された。初代の建物は、メリケン波止場の神戸税関監視部跡を借り受けて建設された木造平屋建であったが、手狭となり、1927(昭和2)年6月に竣工した。市立生糸検査所は、1931(昭和6)年4月1日に国の施設となり、国立神戸生糸検査所が誕生した。旧国立生糸検査所の建物は、旧検査所の建物にL字型に接続するように増築したもので、1932(昭和7)年5月に竣工した。

入口より 生糸の正確な重さを量るための「水分検査機」

 生糸の切断回数を調べる「再繰切断機」

繊度糸を巻き取る「繊度検尺機」 平均繊度を求める「ねじり台糸かけ」

検査用生糸をかせにする「揚返機(あげかえしき)」 検査板に生糸を巻き取る「セリプレーン機」
 

◆開館時間:9:00〜21:00

◆入館料:無料


◆所在地:651-0082 神戸市中央区小野浜町1−4

◆交通:JR三宮駅下車、フラワーロードを南へ徒歩15分

◆Web:https://kiito.jp/

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