旧下野煉化ホフマン輪窯 |
1887(明治20)年に下野煉化製造会社(現、株式会社シモレン)が創立され、1889(明治22)年にホフマン式輪窯が完成した。現存する輪窯は、東西に2基あったうちの東窯と呼ばれたものである。焼成室は16室に仕切られており、一室で焼成できる煉瓦は17000本とのことである。この輪窯は1971(昭和46)年に製造を休止し、1979(昭和54)年に国の重要文化財に指定された。
ホフマン式輪窯は、一室を焼成する時の余熱を利用して、次室にある素地を乾燥、加熱できるので熱効率がよく、窯詰め→余熱→焼成→冷却→窯出し という一連のサイクルが連続して行える合理的な構造となっており、連続的な操業をすることが可能な窯である。
私が訪問した時は、修復のための調査、解体中であったが、乗馬クラブの職員の方が付き添ってくださり、内部も含めすべてを見学させていただくなど、ていねいに応対してくださった。
修復調査中
窯の内部
入り口にある番号
窯を管理している乗馬クラブの建物
◆所在地:栃木県下都賀郡野木町野木3324 ◆交通:JR宇都宮線「古河駅」下車、タクシーで10分 ◆連絡:渡瀬北斗乗馬倶楽部 電話 0280−54−5588 |
【おまけ】古河市内の近代建築
ホフマン輪窯の見学の帰途、徒歩で古河駅に向かったところ、駅近くの街並みの中に、いくつかの近代建築を見つけた。
場所は本町1丁目。
今城商事 メンズショップ アザミ
荒井屋 下野屋
メガネの和光 M氏宅