琵琶湖疏水記念館は、琵琶湖疏水竣工100周年を記念して、1989年8月に開館しました。疏水(第一疏水)は1885年に着工し、1890年に完成しました。全長19968mに及びます。翌年には蹴上発電所が完成し、その電力で日本初の市電が京都市内を走りました。また、第2疏水は1908年着工、1912年完成の全長7423mのものです。
記念館の1階の第1展示室では疏水工事についての展示、地階の第2展示室ではインクラインや発電所、市電の展示、同階の第3展示室では第2疏水や現在の京都についての展示、2階の資料展示室には疏水関連の書画や遺品の展示が行われています。
インクラインの線路と犬釘、線路はBARROW STEEL製 1887製造 双頭レール
また、中庭には発電所で初期に運転されたペルトン水車とスタンレー発電機の実物が展示されています。
スタンレー発電機 1894年、蹴上発電所4号機、二相交流発電機、1000rpm、2000V、60kW、133Hz
ペルトン水車
付近には、疏水分線やインクライン、蹴上発電所、南禅寺水路閣などもあります。また、南禅寺、永観堂などの観光地も近いので、観光も兼ねて見学されることをお勧めします。
◆開館時間:09:00〜17:00(3月〜11月)、09:00〜16:30(12月〜2月)
◆休館日:月曜日(休日・祝日の場合は翌日)、年末年始 ◆入館料:無料 ◆交通機関:京都地下鉄東西線「蹴上駅」下車 徒歩5分 JR京都駅より、市バスD系統「法勝寺町」下車 徒歩5分 ◆問い合わせ:京都市左京区南禅寺草川町17 (075)752−2530 |