水道記念館 WaterMuseum |
旧第一配水ポンプ場 節制井上屋(明治41年)
水道記念館は、1995年(平成7年)11月、大阪市の水道通水100周年記念事業の一環として、開設された。
記念館の建物は、1914年(大正3年)から1986年(昭和61年)まで大阪市水道の主力ポンプ場として使われた「旧第一配水ポンプ場」である。建物は、宗兵蔵氏(そうひょうぞう:1864〜1944、関西近代建築の重鎮、他に奈良国立博物館などがある)の設計で、ネオ・ルネッサンス様式。
柴島浄水場の施設
館内は、「水道の歴史とくらし」と「琵琶湖・淀川水系の自然と魚たち」の2つのテーマで構成されている。「水道の歴史とくらし」では、「江戸時代のくらしと水」をはじめ、水道管の水圧体験や、活性炭に関する体験ゲームなど、遊びながら浄水処理の原理がわかるようになっている。また、「琵琶湖・淀川水系の自然と魚たち」では、琵琶湖・淀川水系の淡水魚96種、3300尾を集め、ふつうの水槽だけでなく、トンネル状の水槽などいろいろな展示の工夫がされている。
横軸両吸込ディフューザポンプ(1921(大正10)年製造)
制水弁開閉台(1926(大正15)年製造)
江戸時代の水屋 淡水魚の水槽
◆開館時間:9:30〜16:30(入館は16:00まで) ◆休館日:月曜日(月曜日が休日の場合は翌日)、年末年始 ◆入館料:無料 ◆所在地:〒533-0024
大阪市東淀川区柴島1−3−1 ◆交通:阪急千里線「柴島駅」より徒歩15分 |
【柴島浄水場取水塔】
水道記念館を出て、淀川河畔に沿って上流(左側)方面へ25分ほど歩くと、浄水場に淀川の水を取り入れている取水塔がある。下流側の2つの取水塔は1913(大正2)年の竣工で、上流側の一つは1925(大正14)年〜1930(昭和5)年に行われた第4期拡張工事時のものだそうだ。いずれもレンガ造りの年代を感じさせるものだ。
下流側の塔 中間の塔
上流側の塔 取水部
◆所在地:大阪市東淀川区柴島3丁目 ◆交通:阪急電車「淡路駅」下車、徒歩20分 |