旧田中家鋳物民俗資料館   update:2020/02/13

 田中家は、河内国茨田(まった)郡枚方村(現・枚方市枚方上之町)で古くから鋳物業を営んでいた。江戸時代には「河内国左右惣官鋳物師」に任ぜられ、河内の鋳物師を統率する立場にあった。田中家では、庶民が日常生活に使用する鍋・釜や農具、寺の梵鐘なども鋳造していた。田中家では昭和の時代まで生産を行っていたが、1960(昭和35)年頃に廃業した。江戸時代の鋳物工場の姿を残す国内唯一の施設であり、貴重である。枚方市では鋳物工場と主屋の寄贈を受け、この地に移設し、整備した。
 現在鋳物工場は、鋳物製造に関する資料を展示している。また、主屋内部も見学できる。いずれも内部の写真撮影ができないのは残念である。
 また資料館では、体験講座を開催している。竹かご作り、布ぞうり作り、鋳物作り、彫金・七宝焼きが体験できる。

鋳物工場

鋳物工場

 
工場内は高温になるため、壁に多数の格子窓を配置し、風通しをよくしている。また、屋根中央に熱を逃がす風袋を設けている。

主屋(2020.2撮影)

 鋳物工場内の展示は、「鋳物の歴史」「鋳物師田中家」「鋳型作り」「鋳込み」「田中家の鋳物製品」「伝統的な鋳物技術」「現代の鋳物」等のテーマで展示されている。とりわけ鋳型作りでは、鍋や釜などのような円形のものを作る際の「挽型」と呼ばれる回転させて元型を作る器具の展示が興味深かった。また、現代のキュポラに相当する甑炉(こしきろ)の模型展示も珍しいものである。伝統的な鋳物技術の展示も興味深い。


■開館:9:30~17:00(入館は16:30)
■休館日:毎週月曜日(祝休日は翌日)、年末年始(12/29~1/4)
■入館料:無料
■所在地:大阪府枚方市藤阪天神町5-1 TEL050-7105-8097
■交通:JR片町線「藤阪」駅下車、徒歩7分
■Web:https://www.city.hirakata.osaka.jp/0000002648.html


<Back>
<Home>