嘉義旧監獄(獄政博物館)   update:2017/03/20

 嘉義旧監獄は日本統治時代の1919(大正8)年に工事を開始、1922(大正11)年に竣工・使用開始した。初めは「台南監獄嘉義支監」と呼ばれていたが、大正13年に「台南刑務所嘉義支所」と改称した。戦争終了後、組織等の改編を行い、1994(民国83)年3月、嘉義監獄は鹿草の新監獄に移ったため、収容人員はだんだん少なくなった。
 2002(民国91)年8月16日、嘉義市は市古蹟に指定した。その理由は、嘉義監獄は台湾に残る数少ない日本統治時代の建築群が完全な形で保存されていること、台湾獄政史上重要であるだけでなく、放射状に監獄の建物が配置されている形態をとっていること、などである。2005(民国94)年5月26日には国指定古蹟(台内民字第0940061286号)となった。
 2009(民国98)年12月18日から2011(民国100)年7月25日まで、修復工事が行われ、門楼、行政辨公室、会議室、婦育場、智舎、仁舎、勇舎、病舎、第1・2工場、第3工場、第4工場、検疫所、看守所1・2工場、男女厠等が修復された。
(現地の案内板を筆者が訳出)

 嘉義旧監獄は、博物館として開放されているが、1日4回のガイドによる案内のみ受付となっている。団体の場合は予約が必要だが、個人の場合は、時間までに入口に集合していればよい。時間は9:30、10:30、13:30、14:30である。

門楼

門楼内側

監獄長室

中央台廊下

 牢獄

第4工場内

監獄棟外観

監視塔

浴室



■所在地:中華民国嘉義市維新路140号
■交通:「嘉義」駅からバス7312、7319、7321、7323、7328に乗車、「北門站」下車
■参観:毎日4回(9:30、10:30、13:30、14:30)門楼前に集合(個人は予約不要)
■休館日:月曜日
■参観料:無料

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