国立科学工芸博物館 National Science Technology Museum   update:2017/03/30

 国立科学工芸博物館は、1997年に開設した台湾初の応用科学博物館である。敷地面積18.37ha、延床面積113,558m2、北館と南館を持つ。北館は常設展、特別展、IMAXシアターから構成され、南館は図書館、収蔵庫、大型講演ホール、各種教室から構成される。 北館は、立てた円柱、多角柱、四角柱をつなげたような構造で、中央を長い廊下が通る。使われていない展示スペースもあるため、参観で歩く距離は結構なものになる。

建物

 博物館の設立趣旨には「主要な機能は科学技術教育の普及で、科学技術の各分野のテーマについて研究や展示をすすめ、科学技術の進歩が人類の生活に及ぼす影響を紹介すること」とある。台中にある国立自然科学博物館と比べると、実物の展示よりも、体験型の展示物が多いように感じた。私が訪問した日もたくさんの小学生が来ていたが、各コーナーでは歓声が絶えず、楽しく体験しながら科学技術を学ぶことができるようになっている。
 私が訪問した時は、南館は工事中だったため入館していない。

 北館の常設展を紹介する。北館は地上6階、地下1階で3階以外が展示室となっている。
6F:八八水害再建展示、航空と宇宙、水資源利用
5F:台湾工業史
4F:夢の交通、衣類と織物、科学への入口、科学受賞者、防疫最前線
3F:なし
2F:動力と機械、料理の科学、台湾の電気通信
1F:チケット売場、館史展
BF:児童科学園、IMAXシアター、ミュージアムショップ


広場にある渾天儀

4階から地階まですべり降りるらせんトンネル

児童科学園(BF)

トンプキンス編機(1940年代末)~台湾工業史

全自動靴下編機(1965年)~台湾工業史

缶詰自動封缶機(1973年)~台湾工業史

ジェット機~航空と宇宙

トレビシック蒸気機関車(レプリカ)

電車運転シミュレータ

料理の科学

海岸局の送信機~台湾の電気通信

15門無縄共電式交換機~台湾の電気通信

電信機用標準時計~台湾の電気通信

台湾の精米施設(1960年代)

ロボットのアトラクション


■開館:9:00~17:00(入館は16:00)
■休館日:月曜日、旧暦の大晦日と正月
■入館料:NT$100、 IMAXシアターNT$150
■所在地:中華民国高雄市三民区九如一路720号
 電話:07-3800089、 FAX:07-3878748
■交通:「高雄」駅からバス60番で「工博館」下車
■Web:http://www.nstm.gov.tw/

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