国立台湾科学教育館 National Taiwan Science Education Center update:2017/03/28 | |
科学教育館は第2次大戦後の動乱期に産まれた。当時、世界各地で科学普及の風が吹き始め、台湾も例に漏れず、たくさんの人達が科学興国の重要性を認め、科学館の建設計画がはじまった。最初、内陸の発展のために板橋公園が選定されたが、地の利が不便なため、1958年に台北の南海学園内に移転された。 1956年11月19日、科学教育館が正式に誕生した。天壇風の古様式の建築外観は、当時著名な廬毓駿氏の設計である。 物が欠乏した時代、一般の学校では簡単な実験器具さえも奢侈品だった時に、科学教育館では館内に立派な実験器具が揃えられ、学校の先生たちは生徒を連れて実験を行い科学学習の振興につとめた。また、定期的に小中学校で科学展覧会を行うなど科学教育活動を推進した。 南海学園で40数年の歳月が過ぎ、数回の地震で建物が損傷したり、時代が変化し、扱う科学テーマの増加や科学普及の方法も多様となり、南海路の館舎が使用に耐えなくなってきたため、1987年に士林に科学教育館を立てる計画がスタートし、2004年に新館が正式開館した。 建物 科学教育館は、常設展、ターボライド3Dシアター、3Dシアター、地震シアターなどから成る9階建ての建物である。 常設展は3F ~6Fまでで、3F・4Fは生命科学エリア、5F・6Fは物質科学エリアとなっている。BFにはシアターが集まる。 建物に入ると広い吹き抜けが印象的である。広々とした空間からは開放感を感じるが、建物の使い方としてはもったいない。エスカレータが上り用と下り用が左右に分かれていて、スムーズな見学がしにくいと感じた。各階には、スタッフがチケットのチェックをしているが、これも人員の使い方としてはもったいない。 展示は、全体として体験型の展示が多く、見せる展示はそれほど多くはない。科学教育館としては、戸外教育等の受入れもしているようだ。 |
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ホール 人体消化器官を通る ゾウガメ 電気を通すもの 周期律表 高圧体験 放電 ボールころがし 四角い車輪の自転車 |
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■開館:火曜~金曜9:00~17:00(入館は16:00)、 土曜・日曜・祝日・学校長期休暇9:00~18:00(入館は17:00) ■休館:月曜日 ■入館料:常設展NT$100、ターボライド3Dシアター・3DシアターNT$100、 地震シアターNT$20 ■所在地:中華民国台北市士林区士商路189号 ■交通:MRT淡水線「士林」駅1番出口からバス「紅30」「12」「557」「620」乗車、 「国立科教館」下車 ■連絡:TEL 02-6610-1234 ■Web:http://www.ntsec.gov.tw/ |