大和高田市の近代建築          2024.10.27 update

 大和高田市は、葛城川と高田川の扇状地に位置し、江戸中期には綿生産が盛んとなり、本郷を中心に商業が発展した。また、明治期には綿業の工場ができ、綿製品の生産地となった。

 建物のタイトルのうしろにある番号と地図上の番号が対応している。


■日本聖公会高田基督教会堂-(1)
 JR高田駅から徒歩で5分ほどのところ。商店街を抜けたところに位置する。説明板には以下のように記されている。
奈良県指定文化財 日本聖公会高田基督教会堂
Takada Christ Church
The Anglican-Episcopal Church in Japan

 日本聖公会高田基督教会堂は明治22年(1889)に建設された教会堂です。
 奈良県におけるキリスト教諸派の伝道活動は明治10年代に活発となり、聖公会は大阪の川口居留地を拠点として郡山、五條、田原本、奈良に宣教活動を広げました。
 高田においては、明治19年(1886)に演説会が開催され、明治20年(1887)に現在の本町に仮教会が設立されました。教勢の拡大を受け、翌年には教会のための用地を本郷町に取得、同年10月に起工し明治22年(1889)2月に捧堂式が挙行されました。
 礼拝堂は東西に長い長方形平面で、長椅子を配した会衆席の東側奥に聖壇を置く聖所を設けています。礼拝堂の架構にはハンマービームトラス(壁上方に梁をはね出し、対面する壁をアーチで支え陸梁を省略する手法)という当時の最新技術を用いて柱や陸梁のない空間を設けるとともに、それ字体が内部の意匠的な特徴となっています。
 大正12年(1923)に一部増築されましたが、礼拝堂前方に当初の形式を残しています。県内に残るキリスト教建築のうち最も古いとみられ、明治期におけるキリスト教伝道初期の建築であり、奈良県の建築変遷を表する遺構として重要です。
 平成30年2月2日に奈良県指定文化財に指定されました。
大和高田市教育委員会 

 

説明板にあった礼拝堂内部写真

◎所在地:大和高田市本郷町9-27


■堀江歯科医院-(2)
 高田キリスト教会堂のはす向かいに位置する。建造年は不明。

 

◎所在地:大和高田市本郷町7-3

■中央温泉-(3)
 堀江歯科医院の並びに位置する。まだ現役か?建造年は不明。

 

◎所在地:大和高田市本郷町7-7


■元葛城薬局-(4)

本通りの北端Ⅱに位置する。建造年は不明。

 


◎所在地:大和高田市南本町7-12


■旧宮城医院-(5)
 本通りに位置する。現在は使われていないように見え、痛みが激しい。1926年の建造。

 

◎所在地:大和高田市南本町8-19


■モリモトデンキ(旧吉野銀行高田支店)-(6)
 宮城医院の並びに位置する。建造は1933年。

 

◎所在地:大和高田市南本町3-19


■三宅ふとん店-(7)
 これも本町通りの東側に位置する。建造年は不明。

 

◎所在地:大和高田市内本町12-23


■森川商店(旧産業銀行高田支店)-(8)
 これも本町通りの東側に建つ。建造年は1927年。

 



◎所在地:大和高田市内本町12-26


■元岡本歯科医院-(9)
 この建物は本町通りの西側に建造されている。建造年は不明。



◎所在地:大和高田市内本町10-14


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