旧天王貯水池 |
南海電車高野線の「堺東」駅を東に向かい、三国丘高校を過ぎたあたりに「旧天王貯水池」がある。
台形状の貯水槽の北端に凱旋門風の入口を持つ。
横に立てられた説明板には以下のような文とともに内部の写真が掲載されている。
旧天王貯水池は、堺で初めての上水道施設のひとつとして明治43年(1910)に建設し、昭和39年(1964)まで使用していました。 建設にあたっては、当時堺で盛んに作られていたレンガが使われました。 正面入口は、水道施設の先進地であったヨーロッパで用いられていた建築の古典様式にならい、「凱旋門」風のデザインです。内部は点検用の通路をはさみ、両側に貯水槽が作られています。それぞれの貯水槽は5区に区切り、半円筒のヴォールト天井としています。 貯水槽の周囲には土を盛り上げて、直射日光などをさえぎることで、細菌の繁殖を防ぎ水質の安全をはかりました。 そのデザインと施工技術の優秀さはもちろん、堺における上水道の歴史の一端を知る重要な建物です。 |
内部の写真