トコトコ ~ 歩くおもちゃ    2022.08.09

 今年の夏は久々に孫たちが帰省してくるそうで、孫のおもちゃにと、久しぶりに木材工作をおこなった。
 このおもちゃは、重力の力でチョコチョコと足を動かして坂道を歩くというものである。しぐさがとてもかわいらしいので、きっと孫も気に入ってくれるだろう。
 https://blog.goo.ne.jp/dome8008/ なるブログがよく研究されていて、とても参考になった。今回は時間もないので、寸法もほとんどそのままのものを使わせていただいた。

図1 完成図

図2 全体の寸法

 材料は、本体には厚さ15mmの集成材を使った。ちょっとやわらかすぎた。重心の調整用となる円板には、厚さ5mmのズビンガを使用した。これは東急ハンズで売っている木のハガキの残り物である。

1.材料の寸法

図3 本体の寸法  図4 足の寸法

図5 重心調節用板

 木材に加工線を入れ、まず大まかにノコギリで切る。あとは切り出しナイフやヤスリで形を整えた。

図6 荒削りの状態

図7 加工が終了した材料

 重心調節用の板は、左右対称に穴を空けておく。足を支える軸にはゼムクリップを伸ばして19mmの長さに切ったものを使用した。この軸の太さは0.8mmなので、1mmのドリルで穴を空けておけばよい。円板の方は、外側に穴が見えないように2mmの深さで穴を空けた。

2.組み立て
 足は本体と同じ厚さのままだと、円板に挟まれて自由な動きができないので、0.5mmくらいヤスリなどで削っておくとよい。
 円板をどの位置に取り付けるかが最も重要な調整となる。私は円板の内側に両面テープを貼り、どの場所がよいかを何度も調べた。この寸法のものは重心が比較的上にあるので、坂道の傾斜角を大きくすると、すぐに転がり落ちる。坂道の傾斜を調整しながら、円板の位置を調節した。納得できる状態になったら、円板の位置を鉛筆でなぞっておき、片面ずつボンドで貼り付ける。足が平行になっているかも大事な点である。
 足の裏については、参考にしたブログでは平面だったが、他のおもちゃなどをみるとわん曲しているものが多かったので、心持ちわん曲させておいた。平面のままの動きは確認していない。

3.動かしてみる
 坂道の傾斜角について、いろいろ試したところ、私の場合は、以下のような寸法が一番良い結果となった。参考までに。坂道は3mm厚のバルサ材を使った。

図8 坂道の寸法

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