常磐橋 |
常磐橋は、日本銀行本館の西側にある。日本橋川にかかる東京で唯一残る明治初期の石造りの橋である。施工は薩摩藩の石工とされ、2連の石造りアーチが特徴である。南側にかかる橋も常盤橋(漢字が違う!)といい、こちらは昭和元年12月の竣工である。
橋のたもとにある立て札(内容は以下の通り)
常磐橋
この橋を常磐橋といい三代将軍家光の頃までは、大橋とも浅草口橋ともよばれました。
しかしその名はよくないので改名するよう、町年より年寄の奈良屋市右衛門に命ぜられました。
一右衛門は自宅に寄宿していた浪人に頼んで、橋の名を考えてもらい、常磐という名を献じました。「金葉集」の大夫典侍の歌に”色かへぬ松によそへて東路の常磐のはしにかかる藤波”とあり、その歌の心を松平の姓にかけためでたい名です。なお常盤と常磐の文字のちがいがみられます。
橋詰に北町奉行所があったこともあります。
関東大震災後下流に常盤橋が架けられました。
現在の石橋は枡形に使っていた石を用いて、明治十年(1877)に改架した都内随一の貴重な様式石橋です。橋の銘板には常磐橋とあり城門の枡形の一部も現存しています。
平成3年3月
千代田区教育委員会
こちらは常盤橋
◆所在地:東京都中央区大手町2/中央区日本橋本石町2 ◆交通機関:地下鉄銀座線「三越前駅」下車(出口A5)、徒歩4分 地下鉄半蔵門線「三越前駅」下車(出口B1)、徒歩2分 JR東京駅日本橋口から徒歩10分 |