東京国立博物館本館・表慶館 |
本館
1877年(明治10年)に開催された第1回内国勧業博覧会の地(上野の寛永寺本坊跡地)に1881年(明治14年)、煉瓦造2階建の本館が建設された。設計者はイギリス人建築家ジョサイア・コンドルであった。この本館は、同年上野で開催された第2回内国勧業博覧会の展示館として使用された後、翌年3月から博物館の本館として使用されるようになった。なお、この本館は関東大震災で大破し、現存しない。現在の本館は、1932年(昭和7年)着工、1937年(昭和12年)に竣工し、翌1938年開館した。設計は公募で、渡辺仁の案が採用された。瓦屋根に寺院のような破風(はふ)を付した、帝冠様式の代表的建築とされる。
表慶館 表慶館は、1909年(明治42年)、東宮(のちの大正天皇)の成婚を祝う目的で開館した。設計は宮廷建築家の片山東熊(かたやまとうくま)。建物は重要文化財に指定されている。