タワーブリッジ(Tower Bridge)          update:2021.8.14

 ロンドンのロンドン塔(Tower of London)の東側にテムズ川にかかる橋である。他の橋と異なり、跳ね橋で背の高い船舶の航行が可能となっている。

 かつては、ロンドン橋とロンドン塔の間に「プール」という港湾施設があり、船運が中心だった時代には、テムズ川を遡上してきた船は、ここで船荷を積み卸しした。そのため、交通の利便のためロンドン橋より下流に橋を架けることが難しかった。

そこで跳ね橋と吊り橋を組み合わせた橋を架けることとなった。構造の設計はHorace Jones、機械部の設計はJohn Wolfe Barryが行い、工事は1886年から1894年まで行われた。橋の長さは240m、高さ65mの2つの橋塔とそれをつなぐ空中歩道、中央の跳ね橋部で構成されている。

 

橋塔の内部 橋塔内部~なぜかマネキンが

この橋は、橋塔を昇り、空中歩道を歩くことができるだけでなく、跳ね橋を動かすエンジンルームを見学できることが特徴である。以下、このエンジンルームについて述べる。
 最初の跳ね橋の駆動機構は、加圧水によるものであった。5.2MPaの水が蒸気エンジンでアキュムレータに送られ、使用された。アキュムレータは20cm径のピストンを持ち、所定の圧力を得た。
 1974年にこの水圧システムは、電気モーターによる油圧システムに置き換えられた。


当時のボイラー

 蒸気エンジン

 ピストン部分

アキュムレータ

 橋の駆動用エンジン
 
■各種情報
・開館:毎日・9:30~18:00(入館は17:00まで)
・入館料:大人£10.60、子ども£5.30
・所在地:Tower Bridge, London SE1 2UP
・交通:Dockruns Light Railway「Tower Gateway」駅下車南へ徒歩8分
    地下鉄Circle line、District line「Tower Hill」駅下車東南へ徒歩10分
・Web site: https://www.towerbridge.org.uk

 橋が跳ね上がる日と時間があるので、webpageで調べていくとよい。
 
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