旧東洋紡績富田工場原綿倉庫(現イオンモール四日市北)    2022.10.09

 東洋紡績は、1914(大正3)年に三重紡績と大阪紡績が合併して誕生した。富田工場は、1918(大正7)年に完成した第1工場をはじめ、1934(昭和9)年までにミシン糸工場、原綿倉庫、ガス焼室、事務所、学院、講堂棟、社宅、寮などが建設され、東洋紡績の施設のなかでも最大規模であった。
 現在、敷地はイオンモールショッピングセンターとなっている。残された唯一の建物である原綿倉庫は1918(大正7)年に建設された。原綿倉庫とは、加工前のまだ精錬されていない綿を保管していた倉庫である。建物は煉瓦造平屋建木造トラス構造。内部を改装し、飲食店街として使用されている。
 2000(平成12)年に国登録有形文化財に登録された。

 

 (撮影は2018年4月)


◎所在地:三重県四日市市富州原町2-40

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