豊郷小学校旧校舎は、丸紅の専務取締役であった古川鉄治郎が学校の新築費用の寄付を申し出たことで建てられた二代目校舎である。設計はヴォーリズ建築事務所、建設は竹中工務店が担当した。1937(昭和12)年竣工の鉄筋コンクリート2階建(一部3階建)の校舎である。1999年、当時の町長により校舎・講堂の解体と新校舎建設が打ち出されたが、住民の反対により、校舎は保存された。しかし、新校舎は建設され、現在は図書館等が入る複合施設となっている。
当時、反対運動の中心におられた方に校内を案内していただいた時の写真を以下に掲載する。広い廊下や各種設備の充実した様子がうかがえ、校舎建築の見本となるような所が随所に見受けられる建物である。ほんとうに保存されてよかった。(撮影は2011年7月)
校舎外観
校舎玄関
階段のモニュメント
技術室の床下の駆動ベルトで動力を伝えるグラインダー
島津製作所製の実験用直流電源装置
講堂内部
洗面所
古川鉄治郎像■交通： 近江鉄道「豊郷」駅下車徒歩15分
■住所：滋賀県犬上郡豊郷町石畑
■内部の見学については問い合わせること。豊郷町役場：0749-35-8111