箱入りツイン・ペントミノ    2021.1.25
 
 東急ハンズに「15角サイコロ 50入」という15mm角の木製の立方体が50個入っている商品がある(300円+税)。この製品はバラツキが少なく、ほぼ0.2mm以内に収まっている。これを使って立体ペントミノ・パズルを作成した。さらに難しくしようと箱に入っているパズルだ。

図1

1.ピース


 図2のような形のピースを12個作成する。1つのピースには5個の立方体が必要である。総計は60個。先に紹介した製品を2袋購入し、できるだけ寸法が同じものを組み合わせるとよい。

図2



図3

2.ピースの作り方
 図4のような3面を直角とした治具を作っておくと、正確に立方体を配置・接着できる。

図4


 接着には、「木工用ボンド(速乾タイプ)」を使用した。接着時間が速いので使いやすい。
 できあがったら、接着によるでこぼこを修正し、角をとり、サンドペーパーをかけておく。

3.箱の作り方
 以下の図を参考に、ピースを接着する。

図5

 中に入るパズル・ピースの寸法よりも若干大きめに作るとよい。私は以下の寸法で製作した。
 すべて15mm角の角材から切り出す。
 長さ46mm を 8本、 長さ61mm を 4本

 すべてのピースをボンドで接着する。先のパズル・ピースと同様に治具を使い、直角に接着すること。
 完成後、オイル・ステインを塗り、パズル・ピースと区別できるようにした。私は「オールナット」色を使用した。

4.解答例
 最初にここを見ないように!

 このパズルは組み方だけでなく、箱への入れる順番も大きく関係する。
 箱を置いたら、説明文の上、右、左などは自分から見ての方向である。
 図6を参考に、ピースの入れる向きを考えながら、以下の順番に入れていく。

(1)ピースBを入れる。まだ図6の定位置には置かない。

(2)ピースHを入れる。BをずらしてHがBの上に乗るように配置し、B・Hともに定位置に置く。

(3)ピースGを上から入れ、定位置に置く。

(4)ピースFを上から入れ、左にずらし、定位置に置く。この段階で、左側の「窓」はピースで埋まるはず。

(5)ピースIを上から入れ、ぶつかったら右にずらすと下に落とせるので、移動し定位置に置く。

(6)ピースAを上から入れる。まだ定位置には置かず、手前に動かし、左にずらした位置に仮置きする。

(7)ピースLを右の窓から入れる。そのまま定位置に置く。

(8)手前の窓からピースKを入れる。右に動かし定位置に置く。

(9)ピースEを上から入れ、定位置に置く。これで右の窓は埋まる。

(10)Aをずらし、定位置に置く。これで後ろの窓はピースで埋まる。

(11)ピースCを上から入れる。まだ定位置には置かず、箱の左の「梁」にひっかけておく。

(12)ピースJを上から入れ、止まったらCを右にずらし、Jを定位置に置く。Cを戻し、定位置に置く。

(13)ピースDを手前の窓から入れ,収める。・・・・おしまい。

図6
○以上のパズルは、以下のアメリカの書籍によった。
 『WOODEN PUZZLES』Brian Menold著、 The Taunton Press, 2016(Amazonで購入した:24.95USドル)
 原タイトルは、「TWIN PENTOMINOES INTO A LIGHT BOX」

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