宇都宮市の近代建築   update:2019/08/16

■宇都宮大学 峰ヶ丘講堂
 宇都宮大学の前身である宇都宮高等農林学校時代の建物である。2009年に改修・創建された。
 宇都宮市峰町350







構内に立てられた説明板には以下のように書かれている。
峰ヶ丘講堂
 この建物は、宇都宮大学の前身である宇都宮高等農林学校(1922(大正11)年開学)の講堂として1924(大正13)年に竣工しました。旧宇都宮高等農林学校の面影をとどめる数少ない建築物の一つです。

 1970年代の学園紛争の中、講堂としての使用が不可能となりました。それ以後長い間学生が学内サークルの部室として使用してきましたが、施設の保全・改修を求める多くの要望を受け、本学同窓生を中心とした有志による寄付金等に支えられ、2008(平成20)年から2009(平成21)年にかけて改修工事を行い、竣工当時の姿に復元することができました。

 現在は新たに「峰ヶ丘講堂」として大学の公式行事や学生活動のみならず地域の方々にもご利用いただいており、歴史ある宇都宮大学のシンボル的な存在です。

○沿革
1922(大正11)年 宇都宮高等農林学校 開学
1923(大正12)年 高等農林学校本館 竣工
        授業開始(農学・林学・農政経済の3学科)
1924(大正13)年 講堂 竣工
1949(昭和24)年 学制改革で新制宇都宮大学 発足
1969(昭和44)年 学生紛争により、本部棟など一部校舎が封鎖される
1970(昭和45)年 講堂使用停止、各サークル入居
1998(平成10)年 旧講堂保存の検討開始
2004(平成16)年 国立大学法人宇都宮大学へ移行
2005(平成17)年 旧講堂内サークル撤退(新設サークル棟へ移転)
2008(平成20)年 旧講堂改修工事着工
2009(平成21)年 改修工事竣工
2010(平成22)年 公募により名称を「峰ヶ丘講堂」に決定

○「峰ヶ丘講堂」について
構造:木造2階建て、瓦葺
延床面積:587㎡
    (1階:367㎡ 2階:220㎡)
設計:吉田 静(文部技手)
施工:馬上組

出典:「新版 日本近代建築総覧」(日本建築学会編・技報堂出版)

宇都宮大学 

■宇都宮大学 旧図書館

 竣工1924年



■宇都宮大学 不明建物





■日本カトリック教団 カトリック松が峰教会
 栃木県宇都宮市松が峰1-1-5
 1932年竣工


 



■栃木県庁舎
 
栃木県宇都宮市塙田1-1-20
 1938年竣工




(撮影は2017年2月16日)


<Back>
<Home>