石炭博物館 Updated on 2014.09.05 |
石炭博物館は、1970年に開設された「夕張市郷土資料館」(のち「夕張市炭鉱資料館」改称)を前身とする。「炭鉱から観光へ」をキャッチフレーズに構想された「石炭の歴史村」の全面開園に先立つ1980年7月に開設した。2006年の夕張市が財政再建団体になることに伴い、2006年10月に休館したが、保存を望む声に応えるように、2007年4月に再開、現在に至る。しかし、「石炭の歴史村」の遊園地部分は放棄され、廃墟化が進んでいる。
石炭博物館は、博物館1F、2Fの資料展示と坑道展示から成る。
1Fエントランスには坑内に圧縮空気を送るサリバン社製空気圧縮機が展示されている。石炭に関する解説と夕張と石炭の歴史が展示されている。
2Fには、写真家松田芳明氏が炭鉱労働の厳しさを撮した写真が印象的である。また、炭鉱に関する技術等の展示もある。
坑道展示は、エレベーターで地下1000mまで下降するシミュレーションではじまる。坑道は、天竜坑の東斜坑に付随させる形でできた模擬坑道である。炭鉱の歴史や炭鉱で使われていた機械類、実際の石炭層などを見ることができる。坑道の一部は、「まっくら探検」と称し、ランプ付きヘルメットをかぶっての移動となり、臨場感がある。
空気圧縮機
看板類 測量具
削岩機 ランプ充電機
坑道作業の歴史
空気圧縮機 自走枠
チップラー(カーダンパー) 「まっくら探検」入口
煉瓦造りの坑道口 「まっくら探検」出口
立て坑を模したタワー
■開館:10:00〜16:30 ■交通:JR石勝線「夕張」下車、夕鉄バス「社光」行きで終点まで、徒歩10分 |