DB博物館  DB Museum  update:2015/09/18
建物外観

 DB博物館は、ニュルンベルク中央駅の西400mほどの場所にある。歩いて5分ほどである。なぜDB博物館がニュルンベルクにあるのかというと、1835年12月7日、ドイツ最初の列車がニュルンベルクからフュルトFurthまで走ったからである。ニュルンベルクはドイツ鉄道発祥の地なのである。DB博物館は本館とその建物の向かいにあるVehicle Hall Uと呼ばれる別館・屋外展示場からなる。本館は3階からなり、展示は1、2階で行われている。3階は通信博物館Museum of Kommunikationと子ども用の広場Kid's Railwaylandがある。

 1882年、バイエルンの公営鉄道がミュンヘンに小さな鉄道博物館を開く。当初、従業員にのみ開かれていた博物館は、1885年一般にも開放された。1988年には、ニュルンベルクにバイエルン王室鉄道博物館が開かれる。この博物館は、1901年に郵便と電信の部門が加わり、バイエルン王室交通博物館と改称される。拡張が必要になった博物館に、ニュルンベルク市が土地の無償提供を申し出たが、第一次世界大戦が勃発し、建設は停止された。大戦後、開始された建物建設は1925年に終了し、博物館は現在のLessingstrasseに移転した。また、1935年、ドイツ鉄道100年を記念して、最初に走った機関車Adlerのレプリカが製造された。
 第2次世界大戦の空爆で博物館の建物は大きな被害を受ける。1953年に一部がオープンしたが、本格的な開館はドイツ鉄道125周年の1960年からであった。1985年、ドイツ鉄道150周年の年に、博物館の対面に乗り物広場Vihicle Hallが完成、同時に展示が大きく変更され、ナチス時代の問題についての記述も示されるようになった。 

 1階の展示には、Vehicle Hall Tという実物展示のコーナーと第2次世界大戦までのドイツ鉄道の歴史という展示コーナーがある。2階の展示は、戦後のドイツ鉄道の歴史とModellariumという鉄道模型コーナーからなる。
 1階の展示の目玉は、最初にドイツを走った機関車Adlerのレプリカである。ルードヴィッヒU世の豪華な専用車も目を引く。展示は充実しており、私が訪問した時には、日本からの鉄道好きのオジさんたちのグループが来ていた。また、1/10、1/20等の精密な模型も見応えがある。展示の説明表示はドイツ語のみ。音声ガイド(英語)あり。

 Adler

 J.A.Maffei(1906)

 豪華列車

 
機関車のカットモデル

炭水車(1829)

模型の展示

Kid's Railwayland
 
■開館:火〜金 9:00〜17:00
     土・日・祝 10:00〜18:00
■入館料:5Euro 子ども(6-17歳)2.5Euro
  (通信博物館共通)
■所在地:Lessingstrasse 6、90443 Nurnberg
■電話:(0800)3268-7386
■E-mail:info@db-museum.de
■web:http://www.dbmuseum.de
■交通:中央駅より徒歩で約5分
     UバーンでOpernhaus下車すぐ
■その他:ニュルンベルクカード(2日券)が適用される。 


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