>京都の産業遺産へ >琵琶湖疏水へ >HOMEへ Update:2006/11/17
関西電力 夷川発電所
1895年(明治28年)の平安建都1100年記念大会や第4回国内勧業博覧会の頃には、電力需要が増加し、第一疏水だけでは対処できなくなっていた。第2代京都市長西郷菊次郎は、京都の三大事業(1:第二疏水開発(発電出力増強)、2:水道事業、3:道路構築(電車))を計画し、その中核に第二疏水事業を据えた。第二疏水は、1908年(明治41年)10月に着工し、1912年(明治45年)4月に完成した。夷川発電所と伏見発電所(墨染発電所)はこの計画の一環として建設された。夷川発電所は、1912年(明治45年)11月に工事着工し、1914年(大正3年)4月に竣工した疏水系発電所である。
【発電設備】
水車 横軸フランシス型四重タービン 500HP 120rpm 英国ボービング会社
発電機 三相交流回転磁界型 350kVA 3500V 60Hz 120rpm 米国ウエスチングハウス電気会社
励磁機 直流複巻発電機 225kW(22.5kWの間違い) 125V 120rpm 米国ウエスチングハウス電気会社
[関西電力パンフレットより引用]
発電所建物
取水口 排水口
夷川発電所には次のような説明板があり、発電所の紹介をしている。
夷川水力発電所 正面煉瓦造りの建物の夷川発電所は、大正3年(1914年)に建設されて以来、長期にわたって京都市内に電力を送電しています。 |
貯水池 北垣国道の像
疏水から貯水池に至るところにかかる大正12年3月竣工の銘がある橋
◆所在地:京都市左京区蓮華蔵町 ◆交通:京阪電車「丸太町駅」下車、徒歩10分 |