蹴上浄水場 >>京都の産業遺産へ >>琵琶湖疏水のページへ >>HOMEへ
updated on 2006.6.4
粉末活性炭接触池 濾過池
京都市水道局が管理する蹴上浄水場は、1912(明治32)年に竣工した京都市で最も古い浄水場です。
1880(明治23)年に竣工した琵琶湖疏水から取水した水は、日本最初の急速濾過式装置で濾過され、水道水として京都市民に供給されました。当時の給水能力は一日68100uで、約40000人の京都市民に水道を供給しました。
1962(昭和32)年には給水能力向上のための工事が行われ、給水能力は約3倍の198000uになりました。
1997(平成9)年から、創業時からの老朽化した施設を更新する工事が行われ、第一沈殿池や第一濾過場が撤去、更新されています。
現在、創業当時の施設が残っているのは、第一高区配水池だけとなりました。この施設の概要は、満水面の高さ:O.P.110m(O.P.とは大阪湾の干潮時の水面でこれを0mとする)、貯水量:9000立方m、配水区域:山科北部・東山・稲荷・丸太町通以南〜四条通以北。
蹴上浄水場は、普段は公開されていませんが、毎年五月のゴールデンウィーク中、つつじの季節になると、施設内のつつじ見学とあわせて、一般に公開されています。詳細は、時期が近づいた頃に、水道局のHPをご覧ください。
第一高区配水池(1912年)
日本最初の急速濾過池(展示パネルより)
琵琶湖疏水べりに建つ旧九条山ポンプ場
◆公開期間 : 通常は非公開(ただし、5月黄金週間中に3日間ほど公開) ◆所在地 : 京都市東山区粟田口華頂町3 ◆交通 : 京都市営地下鉄東西線「蹴上駅」下車すぐ |