update:2021/08/16

ロンドンの建造物

 ロンドンの建築や建造物について、取り上げる。 撮影は2013年8月~9月である。

参考にHistoric EnglandのIDをつけておいた。

■Albert Bridge




1873年に、Rowland Mason Ordishによって設計・建造された。
長さ220m、幅12m。

Address:
Albert Bridge, London SW11 4PL

Historic England ID=1358138(Grade II*)

■Chelsea Bridge




1937年に、 G. Topham ForrestとE. P. Wheelerによって設計・建造された。
長さ213m、幅20m。

Address:
Chelsea Bridge Rd, London SW3 4SL

Historic England ID=1393010(Grade II)

■Tower Bridge




タワーブリッジは、1894年に完成した跳ね橋である。水運が中心だった頃は船を通すために中央を跳ね上げなければならなかった。橋を動かすためのエンジンが公開されている。 →(Tower Bridgeのページへ)

Address:
Tower Bridge, London SE1 2UP

Historic England ID=1385980(Grade I)

■King's Cross Station




キングズクロス駅は、East Coast本線の終着駅で、1852年にGreat Northern Railwayによって開設された。錬鉄製のTrain Shedが美しい。設計はLewis Cubittと技術者のSir William、Joseph Cubittによる。

Address:
Euston Rd, London N1 9AL

Histiric England ID=1078328(Grade I)

■Old Billingsgate Market






Old Billingsgate Marketという名称はこの地にあった魚市場にちなむ。最初の建物は1850年に建設されたが、のちに取り壊され、現在の建物は1875年にHorace Jonesの設計により建てられた。魚市場は1982年に移転し、現在この建物はイベントなどに使われている。
写真はテムズ川側からみたもので、表側には立派なペディメントがある。魚市場だったからか「風見鶏」ではなく「風見魚」になっている。

Address:
Riverside, 16 Lower Thames St, London EC3R 6DX

Historic England ID=1358911(Grade II)

■St.Pancras Station, 元Midland Grand Hotel






セントパンクラス駅は、Midland Railwayのターミナル駅として1865年~1869年に建設された。駅及びホテルの設計はGeorge Gilbert Scott、Train ShedはWilliam Henry Barlowである。駅とともに建てられたミッドランドグランドホテルは1935年に閉鎖され、事務所などに使われている。

Address:
Euston Rd., London N1C 4QP

Historic England ID=1342037(Grade I)

■Western Pumping Station






Western Pumping Stationは1875年に、ロンドンの下水処理のために建造された。排煙用の煙突の高さは約83m。

Address:
10 Gatliff Rd., London SW1W 8QL

Historic England ID=1214358(Grade II)

■The Albert(PUB)




The Albertは、1862年にArtillery Brewery(砲兵醸造所)によって建てられたパブで、第2次大戦中のドイツ軍の爆撃をまぬがれ、現在もパブとして営業している。

Address:
52 Victoria St, London SW1H 0NP

Historic England ID=1066148(Grade II)

■The Shipwrights Arms(PUB)




Shipwrights Armとは「船大工の腕」という意味。建物は1884年の建造。入口上の彫刻や窓に飾られた花が美しい。

Address:
88 Tooley Street, London SE1 2TF

Historic England ID=1385969(Grade II)

■Building of Lombard St.




Lombard通りとCornhill通りに挟まれたビル。名称なし。1905年の竣工。設計はMacvicar Andersonか?

Address:
1 Cornhill, London EC3V 3NR

Historic England ID:1286711(Grade II)

■The Carabiniers Memorial




第6次近衛スコットランド竜騎兵連隊が、南アフリカ戦争(1899年~1902年)で戦ったことを記念して造られた。1906年建造。

Address:
London SW1W 8RH

■Eros statue, Memorial plate(Piccadilly Circus)






ロンドンの繁華街Piccadilly Circusは、サーカスと関係があるわけでなく、ラテン語の円(circle)を意味し、交通の円形ジャンクションを表したらしい。そこにAnthony Ashley Cooperを記念したEros像が建つ。創建は1893年。歩道に100周年記念のプレートが埋め込まれている。

Address:
Piccadilly Circus, London, Greater London W1J 9HS

Historic England ID=1265625(Grade I)

■Queen Victoria Memorial




バッキンガム宮殿の前に建つビクトリア女王記念碑。Sir Aston Webbが建設。彫刻はSir Thomas Brock。1901~1911年の建造。

Address:
St. James's, Westminster, London, SW1A 1AA

Historic England ID=1273864(Grade I)

■Crimea and Indian Mutiny memorial




この記念柱は、クリミア戦争(1854~56年)とインド反乱(1857~8年)で亡くなったウェストミンスター学校の元生徒を記念して1861年に建立された。設計はSir George Gilbert Scott。

Address:
The Sanctuary, London SW1P 3JS

Historic England ID=1357257(Grade II)

■Nelson's Column




ネルソン記念塔は、1805年にBattle of Trafalgarで戦死したネルソン提督(Admiral Horatio Nelson)の功績を記念し、1840~43年に建設された。

Address:
Trafalgar Square, London WC2N 5DN

Historic England ID=1276052(Grade I)

■The Monument




ロンドンの大火(1666年9月)を記念して建てられた大火記念塔。
市の2/3が灰燼に帰し,数万人が焼け出されたという。約60mの高さの記念塔は出火地の近くに建ち、1677年竣工。設計はChristopher Wren。

Address:
Monument St., London EC3R 8AH

Historic England ID=1193901(Grade I)

■Lister Hospital




この建物は、1891年に英国予防医学研究所として建てられた。のちにジェンナー研究所となり、1903年にリスター予防医学研究所となった。現在はリスター病院(個人)となっている。

Address:
Chelsea Bridge Road, London SW1W 8RH

Historic England ID=1066261(Grade II)

■Stable Yard, Chelsea Gate(Royal Hospital Chelsea)




Royal Hospital Chelseaは、退役軍人のための養護施設として建設されたものである。
現在、19世紀中頃に建設されたいくつかの建物が残されている。
写真は、Chelsea門、奥に厩舎が見える。

Address:
2 Royal Hospital Rd, London SW3 4HQ

Historic England ID=1226379(Grade II)

■Parish Church of St.Luke Chelsea




チェルシーの聖路加教区教会。1824年竣工。設計はJames Savage。

Address:
Sydney Street, Chelsea, London, SW3 6NH

Historic England ID=1265622(Grade I)

■St.Luke's Church Redcliffe Gardens






この教会は、Redcliffe Gardensにある聖公会教会で、1872~73年にGeorge と Henry Godwinによって設計された。

Address:
Redcliffe Square, London, SW10 9HF

Historic England ID=1390756(Grade I)

■Westminster Cathedral






ウェストミンスター大聖堂は、イギリスにおけるカトリックの総本山で、1893年の竣工。ネオ・ビザンツ様式。鐘楼の高さは83m。

Adress:
42 Francis St., London SW1P 1QW

Historic England ID=1066500(Grade I)

■Westminster Abbey






ウェストミンスター寺院、創建は1050~1065年。正式名は"Collegiate Church of Saint Peter at Westminster"である。

Address:
Broad Sanctuary, London SW1P 3PA

Historic England ID=1291494(Grade I)

■St. Margaret's Church




ウェストミンスター寺院の北側に建つ聖マーガレット教会は、イギリス国教会の教会で、12世紀に建造された。北西の塔は1734~38年に再建された。

Address:
20 Dean's Yard, London, SW1P 3PA

Historic England ID=1226286(Grade I)

■St Martin-in-the-Fields




セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ教会は、トラファルガー広場の北東に面した英国国教会の教会である。1222年の教会設立当時は名前の通り、まわりは草原であった。16世紀、17世紀に再建され、1722年に中央の尖塔が加えられた。

Address:
Trafalgar Square, London WC2N 4JJ

Historic England ID=1217661(Grade I)

■Southwark Cathedral




サザーク大聖堂は、正式名を"The Cathedral and Collegiate Church of St Saviour and St Mary Overie"という。この地に修道院が建てられたのは606年というから1400年以上の歴史を持つことになる。ゴシック建築の教会が建てられたのは1212年である。大聖堂が建てられたのは1905年のことである。

Address:
London Bridge, London SE1 9DA

Historic England ID=1378460(Grade I)

■St. Paul's Cathedral






セント・ポール大聖堂は、英国国教会ロンドン教区の主教座聖堂である。
最初のセント・ポール大聖堂は607年頃建設されたが火災で焼失、以後何度か再建されたが焼失した。1240年頃にいわゆる「旧セント・ポール大聖堂」が建設されたが、落雷等の被害を受け、1666年のロンドン大火災で完全に焼失する。その後、Christopher Wrenが設計し、1675年から35年かけて現在の大聖堂が再建された。

Address:
St. Paul's Churchyard, London EC4M 8AD

Historic England ID=1079157(Grade I)

■Christchurch Greyfriars Church and Garden




教会のはじまりは14世紀にさかのぼる。教会はロンドンの大火で焼失し、再建を担当したのはSir Christopher Wrenで、1687年に教会は再建された。しかし、1940年末のドイツ軍の爆撃で再び焼失。塔と壁がかろうじて残った。現在は公園となっている。

Address:
King Edward Street, London EC1A 7BA

Historic England ID=1359217(Grade I)

■Methodist Central Hall




Methodist Central Hallは、Central Hall Westminsterとも呼ばれ、 Wesleyan Methodistsにより多目的ホールとして建設された。竣工は1911年。

Address:
Storey's Gate, London SW1H 9NH

Historic England ID=1264457(Grade II*)

■Brompton Cemetery




ブロンプトン墓地は、正式名を"West of London and Westminster Cemetery"という。1839年に作られた。元は民間のものだったが、現在は王室が保有している。写真は墓地への入口である。

Address:
Fulham Rd, London SW10 9UG

Historic England ID=1225715(Grade II*)

■The Natural History Museum








建物は、Alfred Waterhouseの設計で、1873年に工事が開始され、1880年に竣工した。ドイツ・ロマネスク様式の建物。

Address:
Cromwell Rd., South Kensington, SW7 5BD

Historic England ID=1080675(Grade I)

■The National Gallery




国立美術館は1824年に設立され、13世紀半ばから1900年までの作品2,300点以上を所蔵。この建物は3代目で、1832~38年にかけてWilliam Wilkinsが設計したもの。

Address:
Trafalgar Sq., London WC2N 5DN

Historic England ID=1066236(Grade I)

■The British Museum




建物は、1823~46年にかけてRobert Smirkeの設計により建造された。
「大英博物館」は、世界最大の博物館の一つといわれ、世界中の美術品や発掘品など約800万点を収蔵(うち常設展示は約15万点)。

Address:
Great Russell St., london WC1B 3DG

Historic England ID=1130404(Grade I)

■Royal Academy of Arts






ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツは、1769年に開校した。1867年に現在のバーリントン・ハウスにおかれた。バーリントン・ハウスは、18世紀の初頭に初代バーリントン伯爵により建造された。1854年、建物はイギリス政府に売却され解体予定であったが、解体はまぬがれ、いくつかの学会が入居している。

Address:
Burlington House, Piccadilly, London, W1J 0BD

Historic England ID=1226676(Grade II*)

■The Royal Mews(Buckingham Palace)




The Royal Mewsは、バッキンガム宮殿に隣接する厩舎の建物である。門の両側にロッジがあり、門には馬の彫刻が施されている。19世紀初頭の建造。

Address:
St.James's, Westminster, London SW1W

Historic England ID=1066364/1239204/1239205(Grade I)

■Buckingham Palace Riding School






バッキンガム宮殿に隣接する乗馬学校。1764年の建造。但し、フリーズとペディメントは後世のもの。ペディメントの彫刻は1859年、W.Theed Juniorによる。

Address:
Buckingham Palace Rd, London SW1W 0QH

Historic England ID=1239207(Grade I)

■Buckingham Palace




GeorgeⅣ世のために1705年に建てられたBuckingham Houseを改築したもの。設計はJohn Nash。1826年から工事がはじまり、1837年に完成した。門柱は1901~1911年に門前に建つQueen Victoria Memorialとともに建設されたもの。

Address:
St. James's, Westminster, London, SW1A 1AA

Historic England ID=1239087/1239251(Grade I)

■Palace of Westminster






ウェストミンスター宮殿にあるウェストミンスターホールは、1097年にWilliamⅡ世)によって建てられた。16世紀初めまでは王の宮殿として使われていた。1834年10月16日に発生した火災によって宮殿の大半が焼失したため、再建が行われた。設計はCharles Barryによる。建物の主要部分の完成は1860年。

ビッグベンで知られる時計塔は、1859年5月31日に作られた。塔の高さは96.3m。

Address:
Parliament Sq., London SW1A 0AA

Historic England ID=1226284(Grade I)

■Treasury Buildings




ウェストミンスター宮殿の前にある政府の省庁が入る建物。
最も古いのはHenryⅧ世のWhitehall Palaceで、1530年頃の建造。
Dorset Houseは1710~1710年頃の建造、Kent's Treasuryが1736~1737年の建造、 Privy Councilと Cabinet Officesは1824~27年の建造。19世紀中頃と20世紀中頃に改修されている。

Address:
1 Horse Guards Rd, London SW1A 2HQ

Historic England ID=1267063(Grade I)

■Old County Hall




1922年にロンドン郡議会の庁舎として建設された。その後、大ロンドン議会の庁舎として使われていたが、1986年に同議会は廃止され、現在はSea Life London Aquarium(ロンドン水族館)などが使用している。
横にある大観覧車は「London Eye」と呼ばれ、2000年に開設した。

Address:
County Hall, Westminster Bridge Rd., London SE1 7PB

Historic England ID=1358192(Grade II*)

■Royal Exchange




王立証券取引所は、16世紀に商人の Sir Thomas Greshamによって設立された。建物は火災によって2回破壊されたが、その後再建された。現在の建物は1840年代にWilliam Titeによって設計された。

Address:
Royal Exchange, London EC3V 3LR

Historic England ID=1064713(Grade I)

■The Sanctuary




ウェストミンスター寺院のそばにあるテラスハウス。1853年頃の建造。

Address:
1 The Sanctuary, London SW1P 3JT

Historic England ID=1291358(Grade II)

■The Coliseum Theatre(English National Opera)




写真は、London Coliseum劇場の尖塔部である。この劇場は1904年12月にオープンした。"English National Opera"とも呼ばれる。

Address:
St Martin's Ln, London WC2N 4ES

Historic England ID=1236022(Grade II*)