火花通信を体験しよう(その2)~火花の電波をキャッチする 2021.11.9 |
「火花通信を体験しよう(その1)」で製作した火花ギャップで作られた電波を受信してみましょう。 (2)実験方法 (a)ラジオをAM(中波、MWと書いてあるものもある)バンドにします。 選局ダイヤルは放送がない周波数ならどこでもよいです。 ボリュームはあまり大きくしないこと。 (b)火花ギャップにチャッカマンをつないで火花を発生させます。 ラジオから「ガリッ」という音が聞こえるはずです。これが火花通信の音です。 よく聞こえないときはラジオの向きを変えると聞こえるようになります。(注参照) (c)少しずつラジオを離してみましょう。どのくらい離れても聞こえるだろうか。 【試してみよう】 この「ガリッ」という音は、雷のときにも聞くことができます。同じようにAMバンドにしてラジオを聞くと、雷が光るときに「ガリッ」という音が聞こえます。雷は巨大な火花放電ですからよく聞こえるのです。自分のいる場所でまったく雷が鳴っていなくても、遠方で雷が発生しているときには「ガリッ」という音が聞こえることもあります。 ※この火花放電は、たくさんの周波数の電波を含んでいます。そのため心臓の働きを助けるためにペースメーカーを使っている人が近くにいるときは、実験をしてはいけません。また、長いアンテナをつなぐと遠方まで届いてしまい、法律に違反しますのでつないではいけません。 (注) ラジオの向き ラジオの中には放送を選局するために巻いたコイルがあります。このコイルはフェライトという磁力線をよく通す材料に巻かれています。電波は電磁波ともいい磁力線と電気力線が鎖のように交差して伝わっていくので、これを受けるラジオのコイルには磁力線がよく通る向きがあります。たいていのラジオは図のようにコイルが入っているので、ラジオを放送局の方角と直角に向けると一番よく聞こえます。放送が聞こえたときにラジオをゆっくり回転させると音が大きくなったり小さくなったりするのがわかります。 図1 |
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