技術・職業教育通信   2010年3月10日  NO.55

 「超高輝度LEDを使ったストロボライト」の製作 〜2010冬期教研に10名が参加〜 

超高輝度LEDストロボライト

  21回目を迎える京都技術サークル恒例の冬期教研が、2月20日(土)、同志社中学校技術室を会場に行われました。今回は「超高輝度LEDを使ったストロボライト」の製作です。これは一昨年の技術教育研究会会津若松大会の実技講座で行ったもので、そのときは時間がないのでハンダ付け作業が中心となりましたが、今回は半日あるので、プリント基板作りから体験してもらおうとメニューを考えました。

 無地のプリント基板に配線パターン図をマジックで描き、塩化第二鉄の溶液に入れ、エッチングして基板を作ります。エッチングの間は手が空くので、アクリル板を加工してケースを作りました。

 万全の準備をしたつもりが、穴あけの1mmドリルを忘れ、取りに帰ったものの自宅にもなく、1.5mmのドリルを使わざるを得なくなりました。そのため穴が大きく、ハンダ付けの際にうまくできないケースが生じました。部品集めに気をとられ、大事な道具の準備を失念してしまいました。今後の教訓とします。こうしたことからハンダ付けに意外に手間取り、5時半を過ぎても完成できない方もでてきてしまいました。中学や高校の先生の場合はハンダ付けは慣れたものですが、初めての方もおられたので、もう少し細かい指導が必要だと痛感しました。アクリルケースの接着の際にもアクリル板の裏表が図示されておらず、最後の最後に取り付け穴が合わないケースが3件ほどありました。反省しきりです。

 今回の参加者は、中学校5、高校2、大学1、他2の計10名でした。新しい参加者が1名、県外からの参加者も3名ありました。

 同志社中学校の今出川学舎を使用するのは今回の教研が最後になります。今夏、同志社中学は岩倉に移転します。この技術室も見納めになってしまうかと思うと感慨深いものがあります。吊りテーブルタップをはじめたくさんのノウハウを蓄積した技術室がなくなるのはとても寂しい気がしますが、そのノウハウがきっと新しい岩倉学舎で生かされることでしょう。(お)

回路図

 

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