技術・職業教育通信   2011年10月14日     NO.58

  「電磁石モーターの製作」 〜第18回京都技術サークル夏期講座開かれる〜

電磁石モーター

 10月9日(日)、京都技術サークル主催の第18回夏期講座が行われました。夏期講座と称するには少々時期遅れの開催となりましたが、13名の参加がありました。今回のテーマは「電磁石モーターの製作」で、岩倉に移転した同志社中学校の新技術室での開催は2回目になります。初めて新技術室を見た方は、「すごい、すごい!」の連発で、講座の開始まで、技術室を見学する姿があちこちで見られました。今回の参加者は、大学2、高校2、中学7、機械技術者1、博物館館長1でした。初めての参加者や、数十年ぶりの参加者もあり、サークルの一層の広がりが感じられます。

 「電磁石モーター」は、F工業高校の「工業技術基礎」の授業で使われている教材で、生徒は4〜5時間で完成させます。
 今回は、各種の教材用モーターを持参して、モーターの原理や歴史の話にも触れるようにしました。

 まず電磁石の巻き枠作りをボール盤やヤスリなどを使って加工します。完成したら電磁石のコイルを巻きます。全部で250〜260回巻くため、一番時間がかかります。コイル巻きが始まると、工作室は静寂に包まれ、全員が一心不乱に巻く様子が見られました。コイルを上手に巻くためには、一つ下の層を密に巻くことが重要ですが、なかなか思うようにはいかず、途中でうまく巻くことをあきらめた方もでてきました。しかし、巻き方は性能にはほとんど関係ありませんから心配無用です。

講座の様子

 電磁石ができあがったら、回転子の製作です。ステープラーの針(NO.3)2本を背中合わせにして、そこにエナメル線を巻きます。バランス良く、中心から軸が出るようにつくるのがコツです。

 完成した方の中にはうまく動作しないものもありました。テスターで導通を調べると、エナメル線のみがき方が不十分だったことが原因でした。とくに回転子のみがき不良がめだちました。もう一つの動作不良の原因は、回転子の一方の軸を半面だけみがく際に、みがく面が90度ずれていることです。これはペンチで回転子の軸をつかんで、90度回転させれば解決します。

 こうして全員、完成することができました。参加者からは、コイル巻きに「久し振りに取り組んだのでおもしろかった」、「クリップモーターよりも、電磁石やモーター等の実習ができるのでおもしろい」、「今回の様にシンプルで本質がわかるもの、原理がわかるものがうれしい」などの感想が寄せられました。

 

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