技術職業教育通信   No.33 1997年8月25日  
 
 博物館めぐりと生ビールのつどい

 8月22日(金)に、京都の技術教育研究会のメンバーが中心に 主催している、恒例になりました夏季講座がありました。今回は、 大阪の博物館めぐりということで、大阪府内の4つの博物館をめぐ り、その後生ビールでのどを潤すという企画です。
 当日京阪電車四条駅に集合したのは、6名(研究者1、高校2、 中学3)でした。

松下電器技術館

松下電器技術館

 まず守口市にある「松下電器技術館」を訪問しました。ここは松 下の工場内にあるので予約が必要ですが、予約をした団体には案内 嬢(すごく古いことばですね)が専属でついて、説明をしてくれま す。
 ここでは、まず松下電器の歴史展示(二股電球ソケット、自転車 用角形ランプ、電気こたつ、ラジオなど)がありました。その他は、 現在の最先端技術ばかりで、大画面のプラズマディスプレイの明る さに驚いたり、小型化・高度化する各種技術の進歩にため息が出た りでした。聴覚障害を持つ人のために作られた発音練習装置には感 心しましたが、全国の聾学校に配備されていると聞き、認識を新た にさせられました。
 数百万円もするスピーカーとオーディオ装置を擁するリスニング ルームでの試聴や、最新DVDでの映画の迫力などもすごかったで すよ。ここでは、来館者の映像を永久保存版データベースにしてお り、キーワードで2度目の来館時に、即座に引き出せるそうです。 この画像で、おみやげに絵はがきを作ってくれました。


松下電器歴史館

松下電器歴史館


 歴史館には、松下電子部品の工場内を通り抜けさせてもらって、 約15分歩きます。ここは工場の外なので予約なしで見学できます。 ここは「松下幸之助の心と足跡を」というテーマの通り、創業者の 業績を展示してあります。しかし、戦前からの電気製品が現代まで 展示されているので、電気製品の移りかわりを十分に堪能させてく れます。私が特に感動したのは、松下の創業当時の工場の再現家屋 があったのですが、そこに点灯されていた古い白熱電球でした。ガ ラスのチューブのなかに無造作に丸められた電線(何でできている のかな?)がオレンジ色に点灯しているのです。なかなかのもので す。「技術館」「歴史館」とも無料です。


大阪市立科学館

 昼食後に、市立科学館を訪問。夏休みなので、子どもの姿の多い こと。日本一大きいというプラネタリウムを見ました。これで1時 間を費やしました。私は不覚にも半分ほどは寝てしまい、後で他の 人に聞いたら、皆同じでした。まさにプラ「寝た」リウムでした! ここは、4階が「宇宙」、3階が「エネルギーと科学」、2階が「 近未来とエネルギー」、1階が「サイエンスギャラリー」となって いて展示品の多くが、自分でさわったり、体験したりすることがで きるようになっているのが特徴です。私もここで、教材研究のヒン トをたくさんいただきました。ここは入場料400円ですが、大人 でも十分楽しめます。


 この後、交通科学館へ行こうと思っていたのですが、時間がなく なり、中止。梅田へ向かい、梅田で、暑い中での見学の疲れを吹き 飛ばすように「乾杯」しました。
 今回、博物館めぐりは、はじめての企画でしたが、なかなか好評 でしたので、また、実技講座の「持ちネタ」がなくなった時にでも 実施したいと思いました。最後の「乾杯」も好評だったことはいう までもありません。

 

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