2月3日、同志社中学校技術室を会場に行われた冬季教研には13名の参加があり、濱中先生の指導の下、「チョークケース」の製作に熱中しました。参加者の内訳は、中学校8名、学生3名、高校1名、大学1名でした。
「チョークケース」の製作は、昨年の秋に行われた実技講座の時に決まっていたもので、久々の木工教材でした。以下に、濱中先生が作られたプリントを掲載することにします。
2年生共学(木材加工学習)で「筆箱」の製作を試みたところ、なかなか生徒に好評であった。そこで、今回、サークルでも製作してみてはということになり、この実技教室を考えた。同じ「筆箱」では教師としての面子がないので、少し大きい目の「チョークケース」(小物入れとしてもよい)を製作することになった。
むずかしい相がきつぎの箇所もあるが、結構面白いと思う。
完成品
1.材料と工程表
(1)材料表
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品 名 |
素材寸法 |
数 量 |
備 考 |
1 |
側板用材料 |
50mm×550mm×10mm |
1 |
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2 |
底板用材料 |
130mm×140mm×2.5mm |
1 |
ベニヤ板 |
3 |
蓋板 |
100mm×122mm×2mm |
1 |
塩ビ板 |
4 |
仮釘 |
N22 |
10 |
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(2)製作部品表
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品 名 |
仕上がり寸法 |
数 量 |
備 考 |
1 |
側板A |
50mm×130mm×10mm |
1 |
AとBでは切り欠き部分が異なるので注意 |
2 |
側板B |
50mm×130mm×10mm |
1 |
3 |
側板C |
50mm×115mm×10mm |
1 |
切り欠き部分に注意 |
4 |
側板D |
50mm×95mm×10mm |
1 |
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5 |
底板 |
50mm×130mm×2.5mm |
1 |
*これは標準寸法 |
(3)工程表
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工 程 |
内 容 |
使用道具など |
1 |
けがき |
材料に切断寸法をけがく |
スケール・スコヤ・鉛筆 |
2 |
切 断 |
両刃のこで切断する |
両刃のこ・万力 |
3 |
仕上げ |
切断面を正確に仕上げる |
木工やすり・ドレッサー・万力 |
4 |
組 立 |
仮釘とボンドで組み立てる |
かなづち・仮釘・ボンド |
5 |
仕上げ・塗装 |
紙やすりで磨き、ワックスを塗る |
紙やすり・着色ワックス・ウエス |
2.図面
(1)けがき用図面
(2)構成図
(京都・同志社中学 濱中)
参加者の声
○基本にもどって、楽しく学習できました。釘打ちの「技」も久しぶりに体験でき、大変参考になりました。
○簡単なようでむつかしい。久し振りにのこぎりを使いました。
○「チョークケース」の製作、大変面白いなぁと思いました。簡単なようで、結構むずかしい。来年の教材はこれに決定。今回も、大変有意義な教材だったと思います。ありがとうございました。
○相がけつぎがとてもむずかしいと思いました。ヤスリがけをしてまっすぐになっていると思っても、部品を合わせてみるとうまくいかない・・・! もう一度チャレンジしてみよう!!
○簡単そうに思えたが、結構難しかった。ていねいに教えていただいて感謝しています。
○木材加工なので、もっと簡単だと思っていました。結構難しかったし、加工しがいがあったと思います。
○木工は他の領域に比べても楽しいですね。仕上がりの楽しみもありますし。手軽に生徒たちにも取り組んでもらえると思います。パテに泣かされました。
○意外と難しいというのが率直な感想です。また、組み立てが終わった後、角を丸くしたり、塗装(何段階も)できるというのは、進度差に対応でき、教材としても大変よいのではないかと思います。パテはできる限り使用しない方がいいですね。不用意に使って跡が残ってしまいました。
○久しぶりの木工細工で緊張しながらやりました。日常的な訓練が必要だと痛感しました。教材もちょうど良く、授業でもすぐできそうで得した気分です。
○楽しかったです。かきつぎで実際に作品を作ったことがなかったので、ちょっとドキドキしながら作りました。でもすぐぴったりあったのでラッキー(?)でした。(子どもの感想みたい・・・!) 着色ワックスもはじめてです。磨くとひかってくるので、磨きがいがありました。
○何かを製作するというのはいいと思います。もう少し、乾く時間があるといいなと思いましたが、いいものができてよかったです。
今後取り上げて欲しいテーマや題材は、
○いろいろやってみたいと思っていますが、今のところ、コンピュータに関して、何かできればというところです。
○特には思いつきませんが、今後はいつも参加できればと思っています。加えて近辺の仲間の参加も呼びかけ、少しでも輪が広まればと考えています。金工の基本にもどった何かがあれば参考になります。(選択学習の教材として)
○電気に関する教材。※新学習指導要領に向けての教材。ものづくりと情報→授業にすぐ生かせる教材
○PICマイコンを使った教材
○次回には提案できるようにしたいと思います。
○順番から言うと、金属加工でしょうか.....。
○コンピュータ関係・・・オートマ君の三輪車よりも生徒の喜びそうなものがあったら、教えていただきたい。レゴで実践されている方の紹介なども。
電気関係・・・教材ならばなんでも。
○なかなか自分で製作する時間がとれないので、実技の場合は今後も積極的に参加したいと思います。題材はなんでもいいです。いろいろやってみたいです。
○今日のように実習がいいです。前の電気実験もおもしろかったです。
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