技術職業教育通信   2003年3月10日      NO.45
 
 異種の金属パイプを使ったペン立て」の製作

DSCF0047.JPG (230001 バイト)製作したペン立て

 3月1日、同志社中学校技術室を会場に行われた冬季教研には12名の参加があり、濱中先生(同志社中)の指導で「異種の金属パイプを使ったペン立て」の製作を行いました。

参加者の内訳は、中学校10名、高校2名でした。今回は日程の関係で、「冬季」とはいいにくい時期の開催でしたが、昨夏、日程調整がつかず開催できなかったので、ぜひ開催をという強い気持ちでようやく開催にこぎつけた教研でした。

 今回製作した「ペン立て」は、銅、アルミ、黄銅の3種類の異なる材質のパイプを加工するものです。各材料は、重さも硬さも異なるので、加工することで、材料の性質や加工の難易さを体感することができます。切り口や配列を変えることで、いろいろなバリエーションの「ペン立て」を考案できます。また、ベース板やパイプを磨くことで、作品の完成度はいっそう高いものになります。

 作業には、パイプの切断、切り口のヤスリがけ、ベース板の穴あけとねじ切りという加工要素があり、金属加工の主な加工方法と工具の使用を体験することができます。今回使用した教材は『(株)トップマン[三木市末広2-5-88]』のもので、材料費は1,000円でした。

 以下に、加工の工程を説明します。

(1)ベース板(黄銅:100×60×15)の穴あけ位置をけがき、ポンチを打つ。5.2φのドリルで穴あけをします。ドリルは、抜けるときに材料に食い込んで、材料をドリルにとられるおそれがあるので、手で押さえず、バイスを使うこと。低速で回転させること、新しい刃よりも古い、切れの悪いドリルの方がよいようです。

(2)ベース板にあけた穴に、M6のタップでねじ切りをします。直角にタップを立てるのは意外にむずかしく、治具を作っておくとよいと思います。

(3)ベース板に重ねるアクリル板(100×60×13)にも、同様に6.2φのドリルで穴あけをします。

(4)パイプ(25φ×80)の切断をします。ななめに切るのもよし、長さを変えて切るのもよし、いろいろな加工が考えられます。切断は万力ではさんで金ノコで切りますが、万力ではさむ際の力の加減がむずかしいようです。付属の「連結カップ」を加工しない側に入れて固定します。それでもななめに切断する場合は、くわえる部分が短くなってしまいます。

(5)パイプの切断面を鉄工ヤスリで仕上げ、その後、耐水ペーパー(#400)で仕上げます。

(6)ベース板の下に敷くフェルト布を指定した大きさに切り、残りを直径20mmの円に3枚切り抜いておきます。

 ここまでで、だいたい1時間強でした。
 組み立ての前に、パイプやベース板を金属磨きで磨いておきます。磨きも含め、約2時間で完成しました。

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 今回、案内では「エレキテルの製作」がありましたが、試作段階で挫折し、現在もメドがたっていません。製作を期待して来られた方もおり、たいへん申し訳ないことをしました。材料は、すべてそろえてあったのですが、うまく動作しないものを作っていただくわけにはいきませんので、今回、断念しました。

 かわりに、静電気で浮遊する「電気クラゲ」やプラスチックコップで作る「ライデン瓶」などの紹介をさせていただきました。当日は、雨天のため、静電気実験にとっては最悪のコンディションでしたが、「クラゲ」はなんとか浮遊しました。
 


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