技術職業教育通信   2007年2月10日     NO.49

 冬季教研で電池で点灯する蛍光灯を作りました 

P1010311.JPG (373421 バイト)製作した蛍光灯キット P1010302.JPG (482979 バイト)

 京都技術サークルは2月3日(土)、同志社中学校技術室を会場に恒例の「冬季教研」を開催しました。今回は同志社中学校の濱中先生の指導で「電池で点灯する蛍光灯キットの製作」を行いました。参加者は8名(中学校4名、工業高校2名、養護学校1名、大学1名)でした。今回も兵庫から複数の参加者がありました。

 「蛍光灯キット」はKIKUICHI製の「ミニコンパクト蛍光灯キット」というもので、同志社中学校が3学期に行う技術の授業で使用する教材とのことで、デザインもなかなかスマートなものです。聞けば、最近の生徒はいかにも手作りというようなものは家に持って帰らないとのことで、教材選びにもデザインの要素が必要とのことでした。

 製作だけなら1時間程度で完成するとのことでしたので、「電池で点灯する蛍光灯」の動作原理について、約30分ほど荻野から説明をしました。(資料参照)

 製作は、プリント基板に発振回路を組み立てるところから始まります。部品点数も少ないので、けっこう早く完了します。むしろ本体のアーム部分の組立てが意外にやっかいで、組立ての際に配線をはさまないような注意が必要です。

P1010295.JPG (417514 バイト) P1010296.JPG (382498 バイト)

 早く完成した人と会話している中で、「いったいどのくらいの電流が流れているんだろう?」という話になり、調べてみました。テスターの直流電流最大レンジ250mAを使ったところフルスケールを少し超えたあたりを針は指しましたので、250〜260mAくらいの電流が流れているようです。電池の電圧が6Vですから、1次側の入力電力は1.5Wということになります。

 製作は、ハンダ付け不良で動作しなかった人がいましたが修正で無事動作しましたので、全員が1時間半ほどで完成したことになります。

 終了予定時刻まで時間があったので、自己紹介と近況報告、いま扱っている教材などを紹介し合いました。木津第二中学の丸山先生が授業で扱っている教材をいろいろ持ってきてくれたので、楽しい話し合いになりました。

 丸山先生が持参された教材は2つあり、一つは「江戸時代のからくり玩具」は2年生選択の授業(週1時間)で行っており、生徒は25名ほどです。もう一つは「ライントレースカー」(マイコンなし)は3年生の選択の授業(週1時間)で行っており、こちらも生徒数は25名ほどです。

P1010299.JPG (373598 バイト) P1010300.JPG (352687 バイト)丸山先生の教材

 話の中では、「忙しくて授業の中でこうしたキットを作る時間的な余裕がない」とか、「異動で新しい学校に行ったら技術室の設備・備品が整備されていなくて、また一から整備してしなくてはならない」という声もありました。工業高校の先生からは「校長が資格を取らせるよういうが、受験料・登録料が高くて、生徒負担が大変だ」とか、「工業高校改革の渦中にいて、忙しい毎日」という声がありました。

 いつもは製作時間がぎりぎりまでかかるため、参加者同士が話をする時間がほとんどなかったのですが、今回はゆっくりと時間をとることができ、久々に参加者同士の交流ができました。また、参加者がいま実際に授業でやっている教材を持参して、紹介してくれたことも新鮮でした。今後はこうした形態も取り入れていきたいと思いました。
 



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