製作したデュアロック・パズル
京都技術サークルの夏期講座が、9月6日(土)の午後、同志社中学校技術室を会場に行われました。
今回は、『パズルの世界』(J.Botermans/J.Slocum著、芦ヶ原伸之訳、日経サイエンス社)という本に載っていた木製パズルを製作しました。
木片を十文字に組んだだけという簡単な構造のもので、「デュアロック」という名前が付いています。製作はそれほどむずかしいものではありませんが、なかなかおもしろいトリックがひそんでいます。
参加者は、中学校6名、高校3名、その他3名の計12名でした。
最初に見本の木製パズルを全員にまわして、組んだ木片をはずしてもらおうとしましたが、(予想通り)どなたも解くことができませんでした。
解法を実演したあとで、製作図面を配布し、パズルの原理を説明ました。
自己紹介を一巡したあと、製作図にもとづいて加工を始めました。角材から必要な寸法に材料を切り出し、ドリルで穴をあけ、ボンドで木片を接着したら完成です。
こう書くとすぐにできたかのように思われるかもしれませんが、実際には、深さや径の異なる穴をドリルであけるため注意が必要で、かなり時間がかかりました。穴の接続部分のささくれを取り除いたり、寸法の微調整など細かい作業を終え、全員が完成したのが16時過ぎでした。
完成だけですまないのが今回のパズル。解法にはコツが必要で、何度がやらないとうまくはずれません。
机のあちこちで作ったパズルをくるくる回す光景が見られました。
参加者からは、「この教材は製作と遊びの2つおもしろさがあります。短時間でも製作できるのでぜひやってみたいです。」とか、「すばらしい仕組みに驚きました。」などの声が寄せられました。
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