Vertical Ring and Rope Maze Puzzle    2023.12.26

 このパズルは、以前に紹介した「Free The Rope Puzzle」と同じものである。最近入手したパズルの本「New Wood Puzzle Design」という本に出ていた写真がたいへんきれいだったので、改めて作成しようと思った次第である。大きさは10cm四方なので、携帯も可能だ。

図1 組み立てたパズル

図2 掲載されていた本

 使用した材料は、木製のリングと角棒、細い丸棒といったところ。木製リングはネットで見つけたもので、外形24mm、内径13mmのものである。10個で500円で購入した。木の質がやわらかく、ドリルで穴開けをすると端が欠けてしまった。ボンドとニスで固めた。中心の球は20mm径のもので、何かで使用した残りが余っていたので使用した。元は東急ハンズで買ったような気がする。角棒は10mm角のサクラを使用した。丸棒は3mm径の竹製の棒である。
 以上の他に、ひも(アクリル製3mm径のもの50cm。ひもの固定用に25×20×10mmの木材でハート型に加工した。写真では枠をのせる台が写っているが、あまりの木で適当に作った。

 以下に図面を掲載しておく。

図3 製作の全体図

図4 枠の加工図

図5 リングと球の加工図

図6  枠の加工した様子

図7 リングと球に丸棒を取り付ける

 リングはあとから取り付けることができるように寸法を考えたので、まずは枠を加工し、組み立てる。
 枠はがくぶちのように45°でカットして組んでみたが、接合面がなかなかぴったり合わず、強度に問題があったので、余った3mm丸棒をピンにして接合部に差し込んだ。穴がぴったり合う自信がなかったので、まず外側部分にあたる枠にだけ穴をあけ、ボンドで接着し、乾いてからバイスで少しずつ穴を掘り下げていった。ピンは長めに切っておき、接合後ノコギリで切り落とし、ヤスリをかけた。

図8  枠の接着部をピンで補強した

 リングと球は、以下の順番で行わないと組むことができなくなるので、順番に注意を。(図3を参考に)
 (1)③を枠の穴に差し込み、ボンドで接着する。
 (2)①を③のリングに通して枠の穴に差し込む。ボンドで接着する。
 (3)②を①のリングに通して枠の穴に差し込む。ボンドで接着する。
 (4)④を②のリングに通して枠の穴に差し込む。ボンドで接着する。
 (5)⑤を④のリングに通して枠の穴に差し込む。ボンドで接着する。

 リングや球をニスで塗ったので、枠についてもオイルステイン(オールナット)を塗り、乾いてからニスで塗った。

 ひもは③の棒に通してから固定用のハートに4mmの穴をあけてここにひもの両端を埋め込み、ボンドで固定した。この位置が出発点になる。
 
 あとは、「ひもをはずせ」というのがこのパズルのお題である。

【参考】
『New Wood Puzzle Desingns』James W.Follette、Linden Publishing、2001(洋書)

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