東山トンネル |
東海道線の京都から稲荷、山科を経て、逢坂山トンネルを通り、馬場へ至るルートは25パーミルの急勾配が連続し、輸送上のネックとなっていたため、新ルートが計画された。これが現在の京都〜大津間のルートである。新しく逢坂山トンネルを設け、東山トンネルを経て、ほぼ一直線に京都に至る。
1916(大正5)年に工事が着工され、1921(大正10)年に完成する。地質の関係で単線トンネルを2本並列に設けている。長さ1865m。
写真は山科側(東側)の出口で、当時のままの煉瓦造りがそのまま残っている。
左側の扁額には「古今相照」が、右側の扁額には「山紫水明」の文字がある。いずれも神戸鉄道局長長谷川謹介によるものである。
しかし、京都側(西側)の出口はその後改修をしたためか、コンクリート造の出口となっている。
左側
右側
京都側出口(今熊野)